10月17日(木)、酒田市デジタル人材育成委託事業の一つとしてスーパームーン観望会を開催し、来場とオンラインを合わせて約50名の本学学生や市民の方にご参加いただきました。この日はあいにくの曇り空でしたが、時折、雲間からは綺麗な「スーパームーン」を観望することが出来ました。
本学の山本裕樹教授の解説後、参加者の皆様と月を観望しました。山本教授は素粒子理論やインターネット望遠鏡を活用した天文教育の研究を行っています。
天体の公転運動や月の満ち欠け、クレーターなどについて「月と地球の距離は最も近いと約35万7,000㎞、最も遠いと約40万6,000㎞で視直径で約14%も大きさが違う」と話し、『第2の月』について「一時的に地球を重力的な中心として公転する小惑星のことをいう。今回見つかったものは5例目で、周回軌道が不安定なためいつかは離脱してしまう。見つかっていないものがたくさんあるはず」と解説しました。
また観測することはできませんでしたが、2023年1月に発見された『紫金山?アトラス彗星』について、「太陽系を取り囲む長期彗星の巣『オールトの雲』にあり、双曲線軌道のため太陽から遠ざかると戻ってこない。彗星は太陽に接近することでコマやテイル(尾)を生じて光る天体で、周期的に戻ってくる彗星と戻ってこない彗星がある」と説明しました。
来場者アンケートでは、「大変勉強なった。楽しい体験だった」「スーパームーンがはっきり観測できて良かった」「(月が)雲に隠れてしまう時が多かったが、綺麗なクレーターや海が見られて感激した」「ZOOMだったので不安でしたが、資料も親子で楽しく読ませてもらった」などの感想が寄せられました。
地域共創センターでは、今後もみなさまにお楽しみいただける講演会やイベントを開催してまいります。詳細が決まり次第、本学ホームページや地域共創センターSNS(Instagram、Facebook)でお知らせいたしますので、楽しみにお待ちください。