本学では、起業マインドを持った人材を育成し、地域の活性化と山形県の課題解決に寄与する人材を育成することを目的に「山形県寄附講座 起業マインド育成講座」を設置し、今年度から新科目「アントレプレナーシップ演習」を開講しています。
授業3回目の4月24日(水)は山形市副市長の井上貴至氏から授業を行っていただきました。授業が始まるとドラクエの音楽が流れ「アントレプレナーシップとは、ドラクエ!まさに魔物を倒そうというビジョンを持って、いろんな経験を積み、武器を持って、仲間を作る、それがアントレプレナーシップ」と話しました。
井上氏は総務省に入省後、大きな都市よりも過疎化や少子化など問題がたくさんある小さな市町村に目を向けるようになり、「中と外、企業と行政を繋ぐことに大きな役割を感じ、出会った人とリレーを繋ぎながら小さな花を咲かせる、ミツバチのような存在になりたいと思った」と総務省時代の思いから現在に至るまでの自身の経験について語られました。井上氏は自身のこれまでを振り返り「自分は起業こそしてないものの、常に何かを提案して、改善して、新しいことをしている」と話されました。
またウェルビーイング(心身が健康で、社会的に満たされた状態)を保つことは、よいパフォーマンスを発揮しやすくなり、仕事の生産性や創造性が向上する、その状態に近づくために「やってみよう、ありがとう、なんとかなる、ありのまま」の4つの因子をあげられました。そのなかでも、「『やってみよう』の精神を大切にして欲しいと話し、誘われたらやりたくないこと以外はまず『やってみよう』、そしてスマホを触らない『没頭する時間をつくる』、どんな環境でも『提案してみること』、提案するには物事を観察し調べないといけないし、ちゃんと(意見を)言い合える関係性をつくることが大切」と話しました。
自身も山形市副市長として、山形市を「歩くほど幸せになるまち」というコンセプトを掲げて、日々どのような人と意見を交わし仕事をしているかや、山形市での取り組みを紹介しました。
授業の後半は、「若者たちが残りたくなる改善案を考えてみよう」と題しグループワークを行い、改善案を出し合い、意見交換をしました。
アントレプレナーシップ演習は、次回以降もさまざまな外部講師をお迎えして、学生たちに話をしていただきます。今後の授業がますます楽しみです!