本学では、起業マインドを持った人材を育成し、地域の活性化と山形県の課題解決に寄与する人材を育成することを目的に「山形県寄附講座 起業マインド育成講座」を設置し、今年度から新科目「アントレプレナーシップ演習」を開講しています。
秋学期授業5回目の10月30日(水)は、ANA SHONAI BLUE Ambassadorの坂本里帆氏に授業を行っていただきました。2017年にANAに客室乗務員として入社し、2021年に酒田に移住して客室乗務員の業務をする傍ら、酒田に移住しANAあきんど株式会社庄内支店で地域創生活動を行っています。
庄内での地域創生活動について、コロナでフライト数が減少したときに、「CA以外のビジネススキルを身に着けたい。会社員としてだけでなく、自分で稼げるようになりたい」と思い、会社の地域移住制度を使い庄内に移住を決意。坂本氏は「最初はどういう活動をしたらいいのか、模索しながらのスタートだった。そんなときに新規事業を支えてくれた人や仲間、そして酒田にはバックアップしてくれる人や制度があると感じた」と話しました。また活動する際には、「いいな、と思う気持ち」「感謝の気持ち」「『山形プライド』~自分の住むまちに誇りを~」の3つを大事に活動しているとあげました。
グループワークでは、「自分が社会人になったら実現したいことを考えてみよう」をテーマに、それぞれの考えをグループ内で共有しました。あるグループでは、「(青森県出身の学生が)津軽三味線を広めたい」という思いを語り、ほかの学生たちからは、「津軽三味線などの音楽が楽しめるバーを作ったら面白そう!」などとても盛り上がっている様子でした。
坂本氏は、「自分がやりたいことを実現するための、働く場所の見極めを大切にしてほしい。新規事業や自分の業務のなかで起業家マインドを活かしていくためには、自分がどこのフィールドで挑みたいか、自分の原動力はなにか、自己分析をすることが大切」と語り、学生時代には「まず挑戦してみる、やってみたいことを探してみる、実際に何かやってみることを頑張って欲しい」とメッセージを送りました。
アントレプレナーシップ演習は、次回以降もさまざまな外部講師をお迎えして、学生たちに話をしていただきます。今後の授業がますます楽しみです!