本学では、起業マインドを持った人材を育成し、地域の活性化と山形県の課題解決に寄与する人材を育成することを目的に「山形県寄附講座 起業マインド育成講座」を設置し、今年度から新科目「アントレプレナーシップ演習」を開講しています。
秋学期授業7回目の11月13日(水)は、アーティストでプロデューサーのKiNG氏に授業を行っていただきました。KiNG氏は、多摩美術大学大学院在学中にキャリアをスタート。身に着けられる彫刻やアートをデザインしブランド展開しているほか、映画プロデューサーや企業コンサルティングなど幅広い分野で活躍されています。
KiNG氏は、「人やもの、時間等すべてを大切に生きてきた。人との出会いがなければ今はないと思う。(みなさんも)チャンスに敏感に生きてほしい」と話しました。また、「これまで、数えきれない小さな失敗を経験し、反省と修正の連続だった。大事なのは『失敗を隠さない』こと。チームで仕事を行う上では、リスクがあることを率先して言える環境作りがすごく大切」と語りました。
さらに、ビジネスをするうえで、「(消費者が)買う(やる)理由をつけることと、買わない(やらない)理由を潰すこと」は絶対にやってほしいと話し、「“セールス”?“プロデューサー”?“プロジェクトマネージャー”の3つがうまくできれば、起業してもうまくいく」と話しました。
講話後のグループワークでは、KiNG氏の話を聞いた感想を共有しました。学生からは「自分を大切にすることが何よりも重要で、やりたいことをやるためには、しっかり自己分析して限界を超えすぎないこと、自分をブランド化することが大事だと思った」「趣味をそのまま仕事にするのは難しいかもしれないが、自分なりのアートを見つけて、それが将来ビジネスで成功するきっかけにもなれたら、と思った」などの感想があがりました。
KiNG氏は自身の今後について、「日本の価値ある文化や企業、ブランド等を、商業から経済へ、経済的価値をつけていくプロジェクトを今後やっていきたい」と展望を語りました。
アントレプレナーシップ演習は、次回以降もさまざまな外部講師をお迎えして、学生たちに話をしていただきます。今後の授業がますます楽しみです!