本学では専門教育科目の応用演習科目の中に「インターンシップ」や「プロジェクト型応用演習」を置き、その中からいずれか4単位以上を履修することを義務づけています。特に近年は、単なる“お仕事体験”ではなく職業現場の課題解決に挑戦する「課題挑戦型インターンシップ」に力を入れています。
2021年度春学期(4月~9月)に行われた「課題挑戦型インターンシップ」では、酒田地区広域行政組合消防本部様から課題をいただき、「女性消防職員の採用増加について」をテーマに取り組んだH2チームが見事、最優秀賞を獲得しました。H2チームは、「漫画を使って消防士を身近に!」を解決アイデアとして提案。この提案が酒田地区広域行政組合消防本部の方から高い評価をいただき、実際のパンフレットとして作成されることが昨年度決定しました。パンフレットは、酒田消防本部の若手職員により結成された「女性消防吏員採用促進プロジェクトチームSKT」に専門用語等の監修を受けながら、このたび完成。9月7日(水)に消防本部でお披露目会が開催されました。
お披露目会には、短編漫画の構成立案?文章作成を担当したH2チームのメンバー4名(関明日香さん、堀部優花さん、本間由賀那さん、吉田紗香さん)のうち関明日香さんと堀部優花さん、そして漫画の作画を担当した庄司桃音さん(いずれも現在、公益学部3年生)が参加しました。
作画を担当した庄司さんは、お披露目会で工夫した点について聞かれ、「女子が興味を持ってくれるよう、親しみやすく、カジュアルに仕上げた」と答え、「H2チームのメンバー、消防本部総務警防課の皆さんと力を合わせて完成することができた。このパンフレットで女性の多様な働き方をPRできたら嬉しい」と話しました。また、H2チームの関さんは、「(パンフ制作にあたっては)消防本部の方々の“女性消防吏員を増やしたい”という熱意に応えられるよう取り組んだ」、堀部さんは、「課題に取り組むまでは、“消防は男性の仕事”というイメージだった。今回のインターンシップを通して自分たちが知ったこと?考えたことを漫画の形で伝えたかった」とパンフレット制作に込めた想いを語りました。
今後、こちらのパンフレットは、酒田地区広域行政組合消防本部の管内の高校?行政機関、商業施設等で配布されます。ぜひお手に取ってご覧ください。